筋トレを継続的に行っていると、自分の体に筋肉が付いていくのを日々実感できたりもします。
人は成長している感覚を得られるとモチベーションが上がり、さらなる向上心が芽生える生き物ですから、つい「頑張りすぎてしまう」という状況に陥ってしまうものです。
しかし、筋トレをやりすぎてしまうと逆にデメリットの方が大きくなってしまう可能性もあります。
モチベーションが上がっているのにもかかわらずやらない時間を作るというのはつらいかもしれませんが、それほど筋トレのやり過ぎはリスクが大きくなってしまうということなのです。
この記事では、そんな「筋トレをやりすぎるデメリット」について解説していきたいと思います。
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筋トレは意外にも「中毒性」がある
仕事やプライベートが忙しかったり、元々スポーツが苦手だという人にとってみると、筋トレは「我慢して行うこと」というイメージですよね。
実際に筋トレを習慣化してみると、さらにその気持ちが大きくなっていってしまいます。
「トレーニングメニューごとに目標の回数に到達させるのがしんどい」
「筋トレが終わった後の疲れや筋肉痛がつらい」
このようなネガティブな感情に負けて途中で挫折してしまう人はとても多いはずです。
しかし、筋トレはある程度継続していると、「癖になる」ことがあります。
- 筋トレを行うことで自分の筋肉が大きくなっていくのが嬉しい
- 筋トレが習慣化してトレーニングしないと逆に落ち着かなくなった
こういった精神状態になると、「筋トレのやりすぎ」に発展してしまう可能性が出てくるわけです。
筋トレをやりすぎてしまうと、以下のようなデメリットが生じてしまいます。
筋肉が成長しない
筋トレを少しでも勉強したことがある人であればわかるかと思いますが、筋肉はダメージから回復することで成長していきます。
筋繊維を傷つける為に筋トレを行っているとも言い換えられます。
しかし、毎日筋トレを長時間行ってしまうと、この「筋肉が回復する時間」が無くなってしまい、筋肉が成長することができないのです。
鍛えた個所をしっかりと休ませることができる人は、効率よく筋肉を付けることが可能となります。
ケガのリスクが高まる
筋トレをやりすぎてしまっていると、体のどこかしらが痛みを感じることが多くなるはずです。
1ヶ所でも痛みを感じると、無意識にその箇所をかばうように筋トレをしてしまいます。
こうなると、自分では意識していない箇所への負担が非常に大きくなり、さらなるケガのリスクが高まってしまうのです。
フォームが乱れると効率よく鍛えることもできませんし、ケガのリスクも上がるということで、やはり効率よく適度に休みを入れながら筋トレを行うことが重要だと言えるでしょう。
可動域が狭くなる
筋肉を付けて趣味のスポーツで活躍したいと考えていたとしても、筋トレをやりすぎてしまうと関節の可動域が狭まり動きは逆に鈍くなってしまいます。
また、可動域が狭いと、筋トレ自体の効果も不十分になってしまうので、トレーニングの効率が非常に悪くなります。
「使える筋肉」にするためには、痛みもなく動き自体が制限されないようにバランス良く鍛える必要があるのです。
毎日筋トレしたい場合には、部位ごとに分ける
筋トレすることが楽しかったり、すでに習慣化していてやらない日があるのはストレスになってしまうという人は、「部位ごとに鍛える」という方法がおすすめです。
- 月曜日:上半身(胸)
- 火曜日:下半身(脚)
- 水曜日:上半身(背中)
- 木曜日:下半身(ハムストリングス・ふくらはぎ)
- 金曜日:上半身(肩)
- 土曜日:上半身(お腹)
- 日曜日:有酸素運動
例えば上記のようなトレーニングメニューを組むことで、前述したような筋トレし過ぎのリスクを回避することができるようになります。
理想的にはやはり週に1度か2度体を休める日を作ることですが、もしも「休むとストレスが溜まってしまう」というのであれば、部位ごとに分けて筋トレをしてみましょう。
痛みを抱えている時には強制的に休む
痛みのある状態でも筋トレをしてしまう人が意外と多かったりしますが、痛む箇所をカバーするために違う筋肉に大きな負担が掛かってしまうので、そういった時は強制的に休みましょう。
部位の軽いケガもそうですが、重めの筋肉痛を感じた時も同じように休むべきです。
「筋トレをするごとに筋肉痛になってしまう」という人は、筋トレ後にしっかりとストレッチをしてみましょう。
十分に筋肉を伸ばし血行を良くしておくことで、筋肉痛の悪化を予防することが可能となります。
まとめ
今回は、「筋トレをやりすぎるデメリット」について解説してきました。
筋トレをやりすぎてしまうと、「筋肉が成長しない」「ケガのリスクが高まる」「可動域が狭くなる」といったデメリットが生じてしまいます。
効率よく安全に鍛えるためには、「部位ごとに分けて筋トレする」「痛みを抱えている時は強制的に休む」ということを徹底すべきです。
ぜひこれらのポイントを踏まえながら日々の筋トレを行っていきましょう。