2021年に入り、「断食ダイエット」が注目されるようになりました。ファスティングダイエットとも呼ばれている断食によるダイエットは、一定期間の空腹時間を作ることで消化機能を休息させることが目的となります。しかし、流行っているからといって安易に手を出してしまうと健康被害に繋がってしまう危険もある為、十分な知識を得る必要があると言えるのです。また、健康的に痩せるためには、流行りの情報に踊らされずに常に意識を高めることも重要です。
この記事では、そんな「断食ダイエットは危険なのか？」という疑問と「健康的に痩せるために必要な意識と知識」について解説していきたいと思います。
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断食ダイエットは危険？
結論から言ってしまうと、断食ダイエットは効果的ですがやり方次第ではかなり危険です。胃腸を長時間休ませることが出来れば、ダイエット効果はもちろん、「肌艶が良くなる」「血液が綺麗になる」、「免疫力が上がる」など確かに良い効果が期待できます。他にも「便秘解消」や「記憶力が増す」、「寿命が延びる」という効果も期待できると言われています。ただし、我々人間の体は栄養をもとに動いているわけですから、栄養を摂らない時間が長すぎるのが良くないのは当たり前ですよね。
巷で流行っている断食ダイエット（ファスティングダイエット）には以下のような種類があります。
- 16時間断食（16時間の空腹を作る）
- 半断食（昼と夜だけ少量の食事をする。合計500kcal程度）
- 1日断食（24時間水分以外は摂取しない）
- 本断食（48時間以上水分以外を摂取しない）
この4つの断食ダイエットの中で特に危険を伴うのが③と④の断食方法です。また、①と②の断食方法であっても、日中に直射日光を浴びながら体を酷使するような仕事をする場合には危険となってしまうケースもあります。他にも、持病を持っている人であったり薬を服用している人には危険となる可能性がある為、安易に行わないことが重要です。人間の体は蓄えた脂肪からエネルギーを作るのではなく、まず筋肉からエネルギーに変えていきます。要するに、体に栄養が入ってこないということは、筋肉量が確実に減少していくということです。そして、筋肉量が減少することで新陳代謝が悪化してしまい、血流が滞り体に様々な悪影響が出てきてしまうのです。
断食ダイエットはリバウンドしやすい？
断食ダイエットの種類問わず、断食後にリバウンドしてしまう人が多いのも事実です。
しかし、これも間違った認識ゆえの結果と言えます。「いやー16時間断食頑張った。やっとご飯が食べれるよ」そう言っていきなり大量のご飯を早食いしてしまっては全くダイエットの意味がないどころか確実にリバウンドをしてしまいますし、身体を壊します。
体は長い時間栄養が得られていないのですから、断食後に栄養の吸収率が上がるのは必然です。ダイエット後の数日間は「復食期」となり、リバウンドしない為の「回復食」を食べることが重要なのです。本格的な回復食を考えるならば、「重湯（おかゆを炊いた時にできるトロッとした上澄み）」を最初に食べ、その後はおかゆやスープ、スムージーなど胃腸への負担が少ない物を食べていくのが理想的だと言えるでしょう。
決して断食ダイエット後にお肉やパスタ、お菓子といった物を大量に食べないようにしましょう。
健康的に痩せるために必要な「意識」と「知識」
断食ダイエットは、高いダイエット効果が見込める反面、前記したように体への危険性やリバウンドのリスクもあります。これらの知識をしっかりと理解してから断食ダイエットを始める人がどれほどいるでしょうか？多くの人は、TVやYouTubeなどの動画媒体やTwitterなどのSNS、はたまた友人知人からの情報を鵜吞みにして安易に始めてしまいます。大事なのはある一定以上の「知識」を得てからそのダイエットを始めることです。
現代は様々な情報を簡単に手に入れられる時代ですが、その中にはエビデンス（科学的根拠）のないものも多かったりします。そのジャンルにおける専門家が発信する情報をその都度得ていくことを心掛けましょう。そして、「〇〇ダイエット」のように簡単に痩せられるという情報に飛び付かずに、「運動・睡眠・栄養」に対して高い「意識」を向けることが非常に重要となります。
正しい意識と知識があれば、健康的に理想的な体を自然と作ることが出来るのです。
まとめ
今回は、「断食ダイエットは危険なのか？」という疑問と「健康的に痩せるために必要な意識と知識」について解説してきました。
- 断食ダイエットは効果的だがやり方次第ではかなり危険
- 断食後の食事に気を付けないとリバウンドのリスクがある
- 健康的に痩せるためには正しい知識を得ることが必要
- 安易な「〇〇ダイエット」に飛び付かずに「運動・睡眠・栄養」に高い意識を持つ
ぜひこれらの事を意識しながら健康的なダイエットを行っていただければ幸いです。